札幌市の山に近いエリアで生まれ育ち、
30年間雪とともに生きてきた私が、
冬から春先の北海道を訪れる皆さんにどうしても伝えたいことがあります。
それは、
靴選びを間違えると、旅行の思い出は『痛み』と『寒さ』だけになる
ということです。
北海道の道は、冬から春にかけて
「ツルツルに凍ったブラックアイスバーン」から、
「歩くたびに泥水が跳ねるシャーベット状の路面」に変化し、一筋縄ではいきません。
そこで今回は、私の30年の経験と、
実際に現地で見てきた観光客の方々の失敗例をふまえ、
「冬から春先(4月初旬)にかけて、
北海道旅行で絶対に履いてはいけない靴リスト」
をまとめました。
これを読めば、転んで怪我をしたり、
冷えや泥水で靴を台無しにしたりすることなく、
最後まで笑顔で北海道旅行を楽しめるはずです。
北海道旅行で避けるべき「NG靴」は6種類!絶対に履いてはいけない靴リスト
氷点下の凍結路面から雪解け時期の泥跳ねまで、
北海道の道を35年歩いてきた私の経験から、
「絶対に避けるべき靴」としてお伝えしたいのが、以下の6種類の靴です。
【NG靴その1】靴底が薄い靴(厚さ4cm未満)
冬でも雪が積もらない地域では、
「靴底が薄い冬靴」が多く出回っています。
しかし、北海道の冬から春先の路面を歩く時、
靴底が薄いと、雪道の冷気や春先の泥水を
十分にカットすることができません。
その結果、足元の冷えにつながり、
屋外に滞在している時間が長ければ長いほど、
冷えが進行していきます。
そんな状態では、せっかくの屋外観光の際、
ブルブル振るえて心から楽しめなくなりますので、
靴底の薄い靴は選ばない方が無難です。
【NG靴その2】靴底の溝が少ないor浅い靴(溝が全く無い靴も含む)
靴底の溝には、靴底と路面の間に入り込んだ水分を排出して
摩擦を生みだし、滑らないようにするという役割があります。
靴底の溝が少なかったり、浅い溝しか無い靴の場合、
靴底と路面の間に入り込んだ水分の排出が不十分になるため、
結果として滑りやすく、転倒のリスクが高まります。
中には、靴底に溝が全くない靴もあるので、要注意。
安全のために、北海道旅行の靴を用意する際は
購入前に「靴底の溝」がしっかり刻まれているのか
しっかりチェックしましょう。
【NG靴その3】内部に「滑りやすい素材」を使っている靴
これは意外と「盲点」となっている部分なのですが、
靴底の厚さや溝の多さなど、外部から見て問題がなくても
「靴の内部に滑りやすい素材を使っている靴」ならば
選ばない方が良いです。
理由は、「歩行時に踏ん張りがきかない」ためです。
北海道の冬道を滑らずに歩くには「踏みしめる力」が必要。
中敷きが滑りやすい素材の場合、
靴の内部で足のポジションが安定せず、
足指の踏ん張りがききません。
踏ん張りがきかない状態の場合、
それを解消しようと、
無意識に足指に更に強く力を入れて
歩いてしまうため、極度の疲労につながります。
靴を選ぶ際、靴の内部も
見落としがちになる箇所なので、
こちらもしっかりチェックしておきましょう。
【NG靴その4】ビジネス用の革靴(男性用)
仕事のため道外からいらっしゃる方に
よく見られるケースとして、
雪のない地域で履いている「ビジネス用の革靴」を
そのまま履いて歩いているというケースが挙げられます。
一般的なビジネス用の革靴は、
雪道で歩くことを想定して作られていないため、
靴底の厚さが十分でなかったり、
靴底の溝が浅いものも多く販売されています。
しかも、丈が短いので、
雪が靴の内部に入りやすく、
春先の道路にたまっている路面の泥水も
靴に染みて侵入しやすいため、デメリットが多いです。
【NG靴その5】ピンヒール
女性の冬用のブーツとして売られているものの中には
かかとの部分が「ピンヒール」になっているものがあります。
これを履いて冬道を歩くと、
一歩踏み出す度に
かかとがグラついて不安定になるため、
転倒の原因となってしまいます。
また、春先の道路でも
シャーベット状の路面に
かかとがスッポリはまって抜けにくくなったり、
泥水の上でツルリと滑ってしまう場合があります。
【NG靴その6】ローファー
冬から春先頃の道内で、意外とよくあるのが
学生がローファーを履いて観光しているケースです。
ローファーは靴の丈が短く
靴本体の厚みもないので、
地面から上がってくる冷気を
十分にシャットアウトできません。
また、シャーベット状になっている
春先の道路を歩行しようものなら、
数歩歩いただけで靴に泥水が侵入してしまいます。
そのうえ、靴の裏が滑りやすいという欠点もあり、
屋内に入った時の転倒リスクが高いので要注意。
私も過去に、ローファーを履いて
屋外から商業施設に入ってきた学生が
転んでいるところを何度か目撃しています。
【実例から学ぶ!】北海道民の私が過去にやってしまった「靴選びの失敗」とは?
実は、北海道で生まれ育った私も
過去に手痛い「靴選びの失敗」を経験しています。
一体どんな失敗をしたのか、
具体的な実例としてお役に立てればと思い、
ここでご紹介させて頂きますね。
【失敗談1】可愛いムートンブーツの罠!格安で購入してみたら…、
これは私が大学生の頃の話なのですが、
ある時、買い物に行ったら
可愛いムートンブーツが靴売り場に置いてあったんです。
値札を見ると、なんと一足1,000円!
靴のサイズもぴったりでした。
すっかりそのムートンブーツが気に入ったので、
早速購入し、ウキウキ気分で帰宅。
しかし数日後、お出掛けの際に履いてみると、
一歩歩くたびに、めちゃくちゃ滑るんです。
「なんで、こんなに滑るんだろう?」
そう思って、何気なく靴底を見たら、
なんと「靴底の溝」が一本も無かったのです!
実は私、お店での試し履きの際に、
靴の底を全く見ていませんでした。
あまりにも滑るので、
その日は友人と合流してから
代わりの靴を急遽買うことに。
結局、そのムートンブーツは「お蔵入り」になり、
買った時の1,000円が無駄になってしまいました。
【失敗談2】内側が暖かい防寒靴の意外な欠点
これは、私が社会人になってからのエピソードです。
札幌雪まつりに出掛けるため、足元が冷えない防寒靴を購入。
その靴は、防水性に優れた素材を使用していて、
春先のシャーベット状の路面でも活躍しそうな良い品でした。
靴の内側にはモコモコした素材が使われており、
それが外からの冷気をシャットアウトし、
足をすっぽり包んでくれるので、とても暖かいのです。
しかし、この防寒靴には意外な欠点がありました。
雪まつりの雪像を撮影しながら、大通公園を歩いている時、
なんだかいつもよりも歩きにくく、
いつも以上に疲れる感じがしたのです。
後から分かったことなのですが、
その防寒靴の内側に使用されている
「モコモコした素材」の上で
私の足の裏が滑っていたことが判明。
それにより、靴の前方に力を入れた状態で
無意識で歩くようになり、
「歩きにくさ」と「疲れ」の原因になっていました。
この時の失敗があって、今では
靴の購入時には「靴の内部の素材」と
「歩いた時に足が滑らないか」という点も
しっかりチェックするようになりました。
もう失敗しない!冬~春先の北海道旅行用に買うべき靴のチェックリスト
もし、あなたが冬から春先の北海道旅行にお出掛けする際、
靴選びで失敗したくないなら、お買い物の際に
以下のチェックリストを参考にしてみてください。
- 靴底の厚さが4cm以上ある
- 靴底の溝が複数あり、深く刻まれている
- 靴底の素材に「適度な柔軟性」がある(程よく曲がる素材)
- 防水性が高い(水をはじく素材)
- 靴の丈が足首から10cm程度ある(雪や泥水の侵入防止)
- 靴の内部で足裏が滑らない
- 厚手の靴下を履いた時に丁度良いサイズ感
靴は、冬から春先の北海道の路上で
あなたの身を守ってくれる「防具」になるものです。
このチェックリストの項目を1つずつ確認し、
ぜひ「頼れる一足」を見つけてみてくださいね。
地元民おすすめの「冬から春先の北海道で履くべき靴」とは?
実は、北海道の冬から春先の路面を
35年間歩いてきた地元民の私がおすすめする
「冬から春先の北海道で履くべき靴」があります。
それは、
「登山靴メーカーが販売している靴」です。
登山靴メーカーでは、山という過酷な環境下で
しっかり足元を保護するため、
防水性や防寒性に優れ、外からの衝撃にも強い
「耐久性の高い靴」を販売しています。
北海道の冬から春先にかけての路面も、
冷気や凍結、泥水の水たまりなど
かなり過酷な環境です。
そんな北海道の路面状態と
登山靴メーカーの靴は相性が良く、
しっかり私達の足元を保護してくれる
強い味方になってくれます。
岩場など「滑りやすい場所での歩行」を
想定されて作られているため、
ツルツルした路面の上でもスリップしにくく、
安心して歩くことができますよ。
まとめ:足元の不安を解消して、最高の北海道旅行を!
冬から春先の北海道旅行において、
靴選びは単なるファッションではなく、
「安全に旅を続けるための大切な装備の選定」とも言えます。
改めて、今回のポイントをおさらいしましょう。
- NGな靴: 靴底の薄い靴、靴底に溝のない靴、ピンヒール、ビジネス用の革靴、ローファーの6種類
- 実体験からの教訓: 見た目のデザインに釣られて靴を選ぶのはNG。靴の内部のモコモコした素材のせいで、足裏が滑ることもあるので注意。
- 選ぶべき「失敗しない靴」:今回の記事内でご紹介した「選ぶべき靴のチェックリスト」と照らし合わせながら、靴選びをするのがおすすめ。特に、登山靴メーカーが販売している靴なら安心感あり。
私も、35年間北海道で過ごしてきましたが、
今でも冬の道は慎重に歩きます。
それほど、北海道の冬から春にかけての
路面にはリスクがあり、かつ変化に富んでいます。
せっかくの旅行ですから、足元の不安で
下ばかり向いて歩くのはもったいないですよね。
しっかりとした靴を準備して、
顔を上げ、北海道の美しい雪景色や
美味しい空気を心ゆくまで楽しんでください。
あなたの旅が、転倒や怪我のない、
素晴らしい思い出になることを心から願っています!
